組織の理屈と個人の感情

組織の最大テーマは目標を達成することです。そして、達成するためにはどうすべきか?という理屈を考えることと、To-DOリストなどの管理項目をつくることなどが、経営者・リーダーの仕事と思われがちです。

しかし、人間個人(社員・部下)は、そのような理屈を見聞きしても、経営者・リーダーが求める行動を取りません。なぜならば、感情(欲求)にスイッチが入らないからです。やらされている感とも言えると思いますが、押し付けられた状態で動く個人は多くありません。

人間個人は、「どうしたい」という欲求ベースの感情によって動くものです。そう考えると、個人(社員・部下)が、理解し共感できるよう、組織が目指すことを伝える必要があるとわかります。それは、目標という表現よりも、「創り出す価値・取組む意義」と言ったほうがいいかもしれません。

当たり前のことですが、個人(社員・部下)の行動が伴わなければ組織の目標は、達成できません。その為にはまず、「価値・意義」と言った目標を、個人の感情が響くように伝えることが必要なのです。

組織の理屈と個人の感情イメージ

目標の方向性を定め、伝える

個人(社員・部下)の行動を導くための経営者やリーダーの仕事は、目標の方向性を定めることです。そして、その方向性を正しく伝えていく必要があります。

組織の理屈と個人の感情イメージ

個人(社員・部下)は、目標を認識(理解、共感)すると感情が動きます。すると、やらされている行動ではなく、貢献・成長・評価に繋がる行動を取るようになります。経営者・リーダーが、目標の方向性を定めて正しく伝えることで、成果を生み出す組織【所属する個人が同じ方向を見て、自発的に行動し、様々な課題を乗り越えていける集団】へ近づいていくのです。

このように動き出している組織では、経営者・リーダーと個人(社員・部下)の関係性は、とても風通しのいい状態です。仲良しというよりも、全員が同じ方向を見て行動している状態といえると思います。

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