上司からメンバーに悩みを打ち明ける効果

職場にも、陰と陽は存在しています。クレームが多くその対処のために多くの人が疲れている、一方的に上から指示されるだけで任されている感覚を持てる人が少ない、などメンバーの気持ちがマイナスに振れることは決して少なくありません。

そんな状況の場合、「仕方ない」「言ってもしょうがない」とマイナス面を抑え込んでしまうケースも多く、貯め込まれたマイナス感情がチームの「関係の質」を悪化させてしまうということになるのです。

実は、陰・マイナス面について、みんなで向き合うことは想像以上に大切なことなのです。「全体の効率が悪くて、自分で時間のコントロールができない」とか「一生懸命やっていることについて、誰からも感謝されている感じがしない」など、ちょっと口に出しにくい悩みを表面化させることができると、思いもかけないほど良い方向に変えることができるのです。

そのためにとても重要なことは、上に立つものから率先して自分が抱えている悩みを伝えることです。「どうしていいか私にもよくわからないんだけど」と正直にメンバーに持ちかけてみてほしいのです。

自分がいつも正解を示さなければいけないと思っている上司が多いのですが、これだけ不確実な時代、確信が持てないまま上司が結論を出して失敗することがいろいろなところで起こっています。そうすると、部下の気持ちに陰・マイナスが発生します。それよりは、上司の悩みを上司からメンバーに持ちかけるほうが、メンバーに上司が抱えている悩みについて、より当事者意識を持つことができるのです。

みんなをぐいぐい引っ張るだけでなく、時には悩ましい問題をメンバーに打ち明け、みんなでその問題と向き合うことは、チームの関係の質を高める絶好のチャンスと言えるのです。

みなさんも、あまり構えすぎずに悩みを共有してみてはいかがでしょうか。そうすることで、メンバーが抱える悩みという陰・マイナスを表面化しやすくなります。