自分から「やること」をつくる プラス1スケジューリング

「自分で決める」ことの重要性を前回述べましたが、「決める」というとどうしてもある案件について、自分で判断して意思決定することを言っていると思われる方が多いらしく「本人に決めさせるのは、まだまだ危険です」と言われることが多いのですが、私が述べている「自分で決める」というのは、決して判断&決定の場面のことだけではありません。

とにかく、「言われたことだけをやる」「誰かの指示に従う」という100%受け身の状態から脱却させることが大事なのです。特に新人の内から、できるだけ自分のことを自分で決めるクセをつけさせたいものです。

そのためのひとつの工夫として、1月先のスケジュールに今現在まだやっていないことをひとつ入れさせる、という方法があります。例えば、製造部門の新人が、ある機械操作を覚えているところだとします。その際、普通はその機械をひとりで動かせるまでは他のことはさせませんが、本人にその機械の操作以外のことで何かひとつ挑戦させるのです。それも本人に「何をするか」決めさせるのです。「他の機械に触れてみたい」とか「自分が使っている部品を納品してくれている外部業者へ一度行ってみたい」など。

新人のうちであれば、担当業務で忙殺されているという状態ではまだないでしょうから、そういう時間のあるうちに、自分の行動範囲を自ら拡げる経験をつませるのです。条件は、「自分の仕事をよりよくするために」知りたい事、やってみたいことを考えるということです。

「自分の仕事をよりよくするため」の「プラス1」を自分で考える。この習慣を早い段階で身につけることができると、常に「もうひとつプラスする」ことがあたり前でできるようになりますので、成長速度も速くなりますし、「思考の質」も高まるのです。